icon_airplane_mini京都1日目 宇治の旅

宇治

平等院への参道

前日は奈良に泊っていたんだけど、そのままJR奈良線で宇治駅へ。
宇治へは初上陸。まずは平等院鳳凰堂へ。
写真は平等院への参堂です。
平等院へ行くには他の道もあるけど、鳥居の下をくぐって参堂を通っていくのが風情があって良し。です。

宇治は平安京の貴族たちにとっての「別荘地」。
緑が多く、きれいな宇治川がある風光明媚な景色を見ていると、それも納得です。
「別荘地」というと遠いイメージだったけど、京都から快速で15分。意外と近いのね。

宇治

平等院鳳凰堂へ

表参道を通り、平等院正門へ。
10円玉のデザインになってる平等院鳳凰堂を間近で見られるとあって、 ドキドキ。
拝観料¥600円を入口で払って中に入ります。

 

宇治

平等院鳳凰堂

ユネスコの世界文化遺産にも登録されている平等院鳳凰堂。
いろんな人が言うけど・・・・思ったより小さいぞ。
こじんまりとした別荘、ってかんじでした。
10円玉を取り出して、比べてみる。
左右対称の調和のとれた建物です。その姿はきれいなんだよな。

ここは時の権力者、藤原道長の別荘を道長の死後、息子の頼道が仏寺とした場所。
末法思想がはびこっていた当時の貴族達の間に 極楽往生を願う浄土信仰が広く流行していました。
この時代、仏教はリッチな人々が「自分が助かりたい」がためにすがるためのもの
その後、民衆の間にも仏教が広まっていきます。
なんと、この平等院。
歴代の持ち主には源氏物語の光源氏のモデルとなった源融(みなもとのとおる)もいたそうな。

宇治ってとことん源氏物語と関係がある土地なんですね。

 

宇治

平等院鳳凰堂

左右対称でとてもきれいな建築物。「調和」という言葉がぴったり当てはまる。
平等院鳳凰堂の建物そのものが国宝です。
中には同じく国宝の「阿弥陀如来像」が鎮座しておられ、歴史の教科書で有名な天女が楽器を奏でている「雲中供養菩薩像」が壁面に釣り下がっています。
歴史の教科書や資料集に載ってた、あれですよ!
歴史ヲタとしては、この2つを見るだけでも来た価値アリ!
他には非公開で外観しか見ることが出来ないけど、能楽堂などもありました。
リッチな貴族の楽しみって感じです♪

 

宇治
拝観料とは別に500円で鳳凰堂の中(中堂)に入ることが出来ます
20分くらいごとにツアーがあって、ガイドさんが建物の内部の説明を してくれます。
中には黄金の阿弥陀如来像があります。 (黄金は、はげちゃってるんだけどね。)
日本史でも有名な仏師、定朝(じょうちょう)作。
定朝と言えば、「寄木造」。日本史の試験ではよく出題されるので、もう、条件反射のように覚えてしまっている(笑。

阿弥陀如来像は上から下を思いっきり見下ろす造りになっていて、近くで見るとすごい迫力。
そして阿弥陀如来像の台座にはキラキラ光った貝殻の螺鈿細工が施されています。
芸術的価値としても、ものすごいんだろうなぁ~。
ガイドの方に「若い人には螺鈿と言ったってわからないと思うけれど」 と言われましたが、いえいえ。よっくわかってますとも。
そうとう高いんだろうなぁ。
そもそも、これだけの細工物をするってことは、それなりの技術と 労力も必要。
一生懸命祈って極楽浄土へ行くために造った、貴族の財力ってすごい。

中堂の壁画や扉絵も当時のままの壁画の色彩が残り、 一部修復されてはいるものの、当時の様子がしのばれます。

鳳凰堂自体が雨風にさらされている構造なんで、中の扉にはカビが 生えてしまい、扉絵は醜くなっているものの、約1000年の時を越え、 まだ描かれた絵はうっすらと残っています。
これってすごいことだよね。

雲中供養菩薩像は50体くらい現存していて、一部は中堂内に納まっているんだけど、今は 「平等院ミュージアム鳳翔館」に展示されていて、間近に見ることができます。
あとすごいのは、建設当時の姿が再現されています! これ、圧巻。まわりの様子は「朱」一色
ところどころ緑や青や黄色がちりばめられているんだけど、平安時代の贅沢てこういうもんなんだぁ~ と思いながら展示館を歩きました。
とにかくつくりが「派手」で、これがほんとに仏堂か~!?

黄金の阿弥陀如来像を前に、周りは極彩色。

 

ひとこと言っていいですか?

こんな中で、心穏やかにしていられないって!

 

貴族の道楽ね。でもこれはこれで、一見の価値アリ。

 

宇治
正面をよ~くみると、上から「すだれ」のようなものがかかっています。
(写真じゃわからないかな?)
「格子(こうし)」ってやつなんだけど、中央には丸い穴があいてます。
実はこれ、格子を下ろしていても阿弥陀如来像の顔が見えるように造られているそうです。
いつでもどこでも阿弥陀如来様を拝んでいたい、そういう気持ちの表れなんでしょうね。

 

宇治

平等院鳳凰堂

鳳凰堂の名前の由来となった鳳凰の像です。
鳳凰のモチーフって古代から日本の建築物には多いですね。
炎の中から現れる復活の象徴。 貴族達も極楽浄土での復活を願ったのでしょうか。

●平等院鳳凰堂 京都府宇治市宇治蓮華116
開館時間: 8:30~17:30 ※受付は17:15まで

平等院ミュージアム鳳翔館は9:00~17:00
鳳凰堂内部は9:10~16:10
(9:30より拝観開始、以後20分毎に1回50名まで)
休館日: 月曜日(祝日の場合はその翌日)・12/28~1/3
入館料:大人500円、子ども250円

 

宇治

宇治川

平等院をあとにし、商店街で抹茶ソフトクリームをゲット!
食べながら橘橋を渡って橘島という浮島を通り、朱色の朝霧橋をって反対岸へ。
写真は宇治橋から撮影した宇治川なんだけど、橘島と朝霧橋を通って行くことをお勧めします。
こちらの散歩道のほうが素敵♪

宇治川は源氏物語で「浮舟」が飛び込んだとされている川。 流れは一見穏やかそうだけど、落ちたら確実に・・・・。 浮舟は2人の男性との間で迷ってここに飛び込んだとされます。
何も、飛び込まずともよいのに・・・と思うのは現代人だからでしょうか。

飛び込みたいとは思わないけど、天気の良い日は水面がキラキラと光ってとても穏やかな光景です。
宇治川は川幅も広く、周りの山々の景色といい、私の想像どおりで大満足。来て良かったなぁ。
天気の良い日の散策にはぴったりです。 ちょっと遠くに見えている赤い橋は朝霧橋です。

 

宇治

宇治十帖モニュメント

朱色の朝霧橋を渡り終えると、橋のそばに源氏物語の 宇治十帖モニュメントを見つけました。
宇治は源氏物語の後半部分、宇治十帖の舞台になってるだけあって、あちこちに物語にちなんだモニュメントがあります。

写真の右側の女性は浮舟、左側の男性は薫・・・かと思いきや、 匂宮だそうな。
浮舟は、光源氏の息子である薫(とはいっても源氏の妻、女三宮の 不義の子で、実際は源氏の息子ではないんだけどね。)と匂宮との 間で揺れ動くわけなんだけど、これは浮舟に会いに来た匂宮が浮舟を連れて小船で対岸の橘島へ渡るときのことをモチーフにしています。

小舟で橘島に渡るのは、かなりデンジャラスですよ。匂宮様。
と、突っ込みたくなる。

その後、浮舟はどちらとも決められず、宇治川に入水自殺をしてしまいます。
誠実な薫と、あとから迫ってきた軽めの匂宮。 深窓の令嬢だった浮舟にはどちらも選べなかったんですね。

素敵なモニュメントだったんだけど、訪れる時間が午後で、逆光に なってしまった・・・。

宇治

さわらびの道

宇治十帖モニュメントを堪能した後、さわらび(早蕨)の道という散歩道に出ます。 ちょっと曲がりくねった道で、ここを通って世界遺産である「宇治上神社」にお参りをし、源氏物語ミュージアムに出るのが一般的。
途中には与謝野晶子の宇治十帖歌碑もありました。

そういえば、与謝野晶子って源氏物語の現代語訳をしたんだよな。
(現代語訳とはいっても、解説がないと読めない・・・。
田辺聖子くらいの訳でないと読めまないけれど。)
波乱万丈な人生を送った与謝野晶子も、源氏に出てくる女性と共感するものがあったのでしょうか・・・。t_line2